2025年6月5日(木)に、苛性ソーダ運搬船「東華丸(とうかまる)」が竣工いたしました。
本船は、周南~瀬戸内・大阪を主要航路とし、苛性ソーダの輸送を担います。次のような環境や作業負荷の軽減に配慮した設計が特徴です。
- 省エネステーター:船尾に取り付けることでプロペラへ流れる海水を整流し、推進効率を向上させます。
- プロペラ:回転時に発生する渦を極力抑える形状となっており、スムーズな航行を実現します。
- 使用燃料:バイオ燃料による運航が可能であり、環境に優しい輸送を支える仕様となっています。
- 甲板上設備:苛性ソーダ専用船として設計されており、甲板上のウェブフレームをタンク内部に配置することでメンテナンスの効率化を図っています。 これにより、甲板上の移動や荷役作業時の安全性が向上し、船員の労働負荷軽減にも寄与しています。


「東華丸」概要
全長 | 58.92m |
全幅 | 9.40m |
総トン数 | 426トン |
載貨重量トン数 | 926.2トン |
建造造船所 | 興亜産業株式会社 |
竣工式典は、興亜産業㈱(本社:香川県丸亀市)で執り行い、稲毛社長により本船は「東華丸」と命名されました。





6月9日(月)には、平野埠頭で本船の安全航行祈願祭を行いました。ブリッジに祭壇を設置し、神職による祝詞奏上や清祓いが厳かに行われ、玉串を奉奠し、参加者一同が航海の安全を祈念しました。
本船の運航を通じて、船舶管理会社のコーウン・マリン㈱と共に、安全航行を最優先に、信頼される輸送サービスの提供に努めてまいります。


